メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

北イラクの豆料理

先週、お伝えしたあの北イラク料理屋で、今度は豆料理を食べて来た。この前、他のお客さんが食べているのを見て、とても気になり、是非味わってみたくなったのだ。
料理といっても実に簡単で、丼(?)の底にナンを敷き、その上に茹でたソラマメ、それから揚げた卵を乗せるだけである。北イラクでは、日常的にこういう食べ方をしているのだろうか? 
トルコでは見たことがない。そもそも、ソラマメからして、それほどたくさん食されていないような気がする。良く見るのは、未だ若いソラマメを鞘ごと食べる料理で、これは季節が限られている。

ウィキペディア等で調べたところ、ソラマメは中近東が原産地で、かつてはエジプト豆(ヒヨコ豆)と並ぶ代表的な豆類だったそうだが、南米からインゲン豆がもたらされると、これに取って代わられてしまったらしい。
しかし、トルコの食生活に欠かすことのできないインゲン豆が南米原産であるとは知らなかった。(そんなこと言ったら、トマトもピーマンもそうだけれど・・・)
このソラマメ料理、素朴な味わいで良かったけれど、ソラマメ自体は、日本のものに比べると、かなり小粒で、ソラマメ特有の風味にも少し欠けるような気がした。日本のソラマメが懐かしい。
さて、北イラク料理屋の人たちだが、彼らは皆明るくて活気がある。特に、レジを見たり、料理を運んだりしている兄貴は愛想が良くて親しみを感じさせる。それで、思わずトルコ語で話しかけてしまうけれど、彼は余りトルコ語が解っていない。
「今、モースルへ行くことは出来るの?」と訊いたら、「何処もダエッシュ(IS)でいっぱい」と言ってから、ジェスチャーと擬音で爆弾の炸裂する様を表現して、「ハハハハ」と笑っていた。深刻にならないよう、私に気を使ってくれたのかもしれない。
*(写真)ここは勘定書きもアラビア語だった。

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