メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

適応力の問題?

セブンイレブンなどのコンビニやスーパーで、『20歳以上ですか?』と確認するのは、もう3年ぐらい前から実施されているそうだ。どうやら、正月に来た時は、コンビニ等で酒類を買い求めたりはしなかったらしい。
しかし、3年も前から実施していたのでは、「押してください」と言われて、きょとんとしていた私に、セブンの店員さんも驚き、『なにこの親爺? いったい何処から出てきたの?』なんて思っていたかもしれない。
まあ、私みたいな奴は、外国生活が長いとか言う前に、もともと日本にいた頃から少しズレていたような気がする。だから、墨でも入れてんじゃないかと噂されてしまうのだろう。

例えば、大韓航空の機内で隣り合わせた老婦人の娘さん、彼女は日本語の言葉使いといい、その身のこなしといい、何処から見ても日本人だったけれど、それは彼女の語学力や適応力など様々な能力の高さを示していると思う。

多分、彼女なら、目まぐるしく変化している中国へ、久しぶりに一時帰国しても、その変化に素早く対応して、『外国生活が長いから・・・』とつまらない言い訳をしなくても済むはずだ。
それは、もともとハルピンで、中国と朝鮮・韓国の2つの文化の間を行き来していた経験によって培われていたかもしれないが、同じ環境ならば誰もがそうなるとは限らない。どうしたって、その能力に個人差はあるだろう。
私などは、不器用でちょいとズレている所為か、なかなかトルコ語も上手くならないし、トルコの社会に溶け込めるほど適応もしていない。しかし、受け入れる側の社会に素晴らしい“適応力”があるため、何の不都合もなく暮らすことが出来ているのだと思う。
こういった社会の適応力を考えたら、島国の日本はトルコに比べて見劣りするかもしれない。トルコには、それこそ幾多の文化の間を行き来した歴史がある。でも、日本の社会にも、トルコとはまた違う魅力や文化の力がある。受け入れる側の社会としての適応力もこれからもっと高まるに違いない。
8月、東京では、大久保の“韓国街”も見てきたけれど、人通りも多く、なかなか賑わっていた。美味しい韓国料理の店もまた増えたそうだ。今度来るときは、何処かの料理屋で一杯やって行こう。 

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