メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

ポロネーズ・キョイは“夢の村”

まあ何にしても、念願のポロネーズ・キョイ散策が叶って良かった。

そういう村があることは、おそらく、15年ぐらい前から聞いていたが、なにしろ市バスも通っていないのでは行きようがない。初めて訪れたのは、6~7年前になってからだった。
しかし、その時は、村のホテルに少し用事があって寄っただけで、その瀟洒なホテル以外には、何も見られなかった。
当時、ポロネーズ・キョイに近いジュムフリエトの辺りで、ある施設の建設工事が進められていて、日本人の技術者も一名、2週間ほど現場に来ていた。

あの近辺には、宿泊できるような所が、ポロネーズ・キョイのホテルしかなかったため、技術者の方は、その観光用のホテルに泊まっていたのである。
ポロネーズ・キョイは、交通の便が悪く、イスタンブール奥座敷的な雰囲気もある所為か、観光と言っても、殆ど不倫目的で訪れるカップルが多いことでも知られている。一部のホテルは、半ばラブホテルと化しているという噂もあった。
技術者の方から聞いたところによれば、実際、まだ明るい内から事に及ぶカップルも多く、艶かしい声がやたらと聴こえて来て、とても困惑したという。裏事情を知らされていなかったので、『この国は、いったいどうなっているのだ?』と随分驚かれたそうである。

それ以降も、毎年5月に“韓人教会のピクニック”が、ポロネーズ・キョイとジュムフリエトのちょうど中間ぐらいにあるピクニック場で開催されるため、この4年というもの、年に一度は必ずポロネーズ・キョイの中をバスで通過していた。
こうして、ポロネーズ・キョイは、いつもチラッと見るだけで、なかなかじっくり見ることが出来ない“夢の村”になっていたのである。
今回は、その“夢の村”に僅かでも留まることができて、非常に嬉しかった。

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