メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

イラク情勢~モンテッソーリ教育

今朝、インターネットでニュース番組を見たら、トルコ人の特派員が、モスル近郊から現況を報道している。そんな所にいて危なくないのかと心配になるけれど、辺りは、イラク政府寄りのクルド武装組織“ペシメルゲ”によって治安が維持されているそうだ。どうやら、モスルを制圧してバクダッドへ迫ったとされる武装勢力は、点と線を支配しているに過ぎないらしい。

現在、トルコ政府が力を注いでいるのは、拘束されているトルコ人外交官らを無事に救出することだけで、軍事行動に至る可能性は殆どないと見られている。

しかし、中東では、いつまでこんな状況が続くのだろう。シェールガスが出て以来、アメリカは中東の石油にそれほど関心がないという説もあるし、欧米は中東の混乱が当面このまま続くよう望んでいるのかもしれない。

今朝のニュースでは、トルコで“モンテッソーリ教育”による幼稚園が開校したという報道もあった。“モンテッソーリ教育”とは、児童の自発性を高める教育法らしい。私は今朝まで、こういう教育法があることさえ知らなかった。

この幼稚園は、エルドアン首相の子息のビラル氏らが中心となって設立されたという。その所為か、スカーフを被った敬虔そうな母親たちの姿も多く見られた。そういった母親の一人が、インタビューに答えて、「グーグルの創業者など、優秀な人材がこの教育で育てられたと聞き、私も子供を預けてみようと思いました」とにこやかに語っているのが印象的だった。トルコの若い教養のあるイスラム層は、既にこんな感じなのかもしれない。

ところで、ビラル氏は、アメリカ留学中、この教育法に関心を懐いたのだろうか? 自発性を高める教育が、子供たちの潜在的な能力を引き出すのは間違いないと思うけれど、誰もがグーグルの創業者のような能力を持って生まれてくるわけじゃないだろう。何の区別もしないで、教育全般に適用されたら、“ゆとり教育”の二の舞になってしまいそうな気もする。