メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

インドの女優さん

10日ほど前、スルタンアフメットへ出掛けたら、路面電車の通りの歩道を通行止めにして、何かの撮影が行なわれていた。

交通整理していた係員に訊くと、インド人タレントのミュージック・クリップを撮影しているそうだ。女性のタレントさんは、なかなか美しい。撮影スタッフも、ディレクターを始め、その多くがインド人だった。どうやら、インド市場向けのクリップであるらしい。

しかし、わざわざイスタンブールまでやって来て、ただ路面電車の通りを背景に撮影している意味が良く解らない。左手にはブルーモスクも見えているのに、こちらを背景にしようとは思わなかったのだろうか。まあ、前後して、ブルーモスクの見える場面も撮っていたのかもしれないが・・・。

イスタンブールには、近年、インドからの観光客がとても増えている。その所為か、インド料理屋もたくさん出来た。インド人観光客を対象にしているのだから、結構本格的であるような気がする。でも、値段が高すぎて、私には殆ど縁がない。

昔、東京の九段下にあったインド料理屋で、挽肉のカレーを食べたら、クローブが丸ごとゴロゴロ入っていて、びっくりした。味も刺激的で、最初は抵抗を感じたが、そのうち虜になってしまった。ああいう刺激的な味には依存性があるようだ。

でも、2003年だったか、一時帰国中、麹町に移転していたそのインド料理屋で、また挽肉のカレーを食べてみたけれど、味が随分マイルドになっていてがっかりした。

いつ頃からなのか、何でもマイルドになってしまったらしい。スパゲッティに付いて来るパルメザンチーズも、あまり臭くないヤツが多くなった。

数年前、“輸入チーズに大腸菌”というニュースがあったけれど、敏感に成り過ぎて、匂いにまで抵抗を感じてしまう人もいるかもしれない。

そういえば、インドへ行くとお腹をこわすなんて良く言われたが、トルコに来て、お腹をこわす方もいるようだ。

しかし、トルコの衛生状況はそんな悪くない、最近は良すぎるくらいだと思う。何処へ行っても“ヒジェン(衛生)”というフランス語由来の言葉が聞かれる。

日本の人たちは、防菌だか抗菌だかが行き過ぎて、免疫力が落ちているのではないだろうか。

花粉症もお腹に寄生虫を飼っている人はならないらしい。だから先進国になるほど花粉症が多いと言う。

トルコでも、近頃、花粉症に悩まされる人たちが増えて来た。“ヒジェン(衛生)”もほどほどにしたほうが良いのでは・・・。私は、テレビなどで“ヒジェン”が繰り返されると、「うるせえぞー」と叫びたくなる。

そのお陰か、私は未だかつて花粉症になった験しがない。本人が寄生虫みたいな野郎だから寄生虫との相性は良いのだろう。

何の話をしているのか良く解らなくなってしまったが、人間は、大腸菌も適当に摂取して免疫力を高めて置いたほうが良さそうな気がする。

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