“韓人教会のピクニック”には、例年のように、モンゴルの人たちもたくさん来ていた。そして今年も、モンゴル相撲や縄跳びといった激しい運動を楽しんでいた。
相撲はもちろん、縄跳びを見ていても、その身体能力の高さに驚かされる。回る縄の中へ、前の人に続いて、間隔を空けずに次々と跳び込んで行く。運動神経が無ければ出来ないし、それを何度も繰り返すのだから、相当な持久力もあるに違いない。
結構太った人が多いけれど、まったく疲れる様子を見せない。女性たちも積極的で体力がありそうだ。今年は女性の相撲トーナメントもあった。皆、真剣で闘志満々、男でも私みたいな奴は簡単に投げ飛ばされてしまうと思う。
ほんの数世代前まで、殆どの人が馬を乗りこなしていたのだから、あのぐらいは何でもないのだろう。モンゴルで私のように運動神経の鈍い人は、悲しい思いをするんじゃないかと心配になるが、そういう遺伝子はとっくに淘汰されて余り残っていないかもしれない。
それから、モンゴルの人たちは、平均的に言語能力も高そうだ。韓人教会に来ている人たちの中には、トルコ語はもちろん、韓国語もかなり話す人が多い。昔は、馬に乗って広い空間を移動しなければならなかったため、行く先々の言語を素早く習得できないと生き残れなかったのか・・・。何でも器用にこなす優秀な人が多いような気がする。