メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

停電!

今日(13日)、夕方のフライトでトラブゾンへ飛ぶため、出かける前にシャワーぐらい浴びておこうと思った。
うちの風呂場はやたらと広いお陰で滅法寒い。それで冬場は軽く運動して、体を温めてからシャワーにする。今日も、少し汗が出るくらいまでウォームアップした。
ところが、いざ風呂場へ行こうと思ったら、急に停電してしまった。こうなると、うちの湯沸かし器は作動しない。
この場合、二つ選択肢がある。一つは電気が来るまで待つ。しかし、3時間待っても来なかったら、汗かいてさらに汚れた体で旅立たなければならない。
もう一つは、まだ体が温まっている今のうちに、速攻で水シャワーを浴びる。3時間待っても電気が来る保証はないから、躊躇わずにこちらを選択した。
まあ、今日はそれほど寒い日じゃないから良かった。それに、ガスは来ている。水シャワーを浴びてから、温かい汁物を作って暖を取った。
そしたら、少し経って電気が来た。停電継続タイムは1時間15分だった。
まあ、今はこうやって暢気に書いているけれど、停電した時は、それまで運動して息を切らしていたこともあり、その勢いで「バカ野郎!」とか怒鳴りまくり、壁に2~3発蹴りを入れた。
なんにしても、日本は有り難い国だと思う。原子力で作っているんだか、何で作っているだが良く知らないが、とにかく電気は来る。ガスも水道も止まらない。郵便を送れば期日に届く。
トルコじゃ郵便もなかなか来ない。トルコの人たちも郵便局なんて信用していないから、ちょっとした書類を送るときも民間のカーゴを使う。
一昨年だったか、日本から郵便物を送ったという連絡があったのに、待てど暮らせど何も届かない。こちらから区域の郵便局へ様子を覗いに行ったら、「えっ、貴方の住所は? はあ、イエニドアンのユヌスエムレ。それなら、その辺探してみて下さい」と幾つか区切られた棚の一つを指差した。
その乱雑に重ねられた郵便物の山を掻き分けて探すと、それほどの苦労もなく私宛ての封筒が見つかった。それを局の人に見せて、「これです」と言ったら、「ああそう、持って行って下さい」と本人確認もしなかった。
トルコの新聞も、イスラム化だとか何とか政府を非難する前に、こういう問題をがんがん叩いて欲しい。
トルコのジャーナリストは、良く「コヌシャン・トゥルキエ(話すトルコ)」なんて言う。言論がある限り世の中は何とかなると思っているらしい。
そうだろうか? 喋ってばかりで、物を生産しないことには経済発展もへったくれもなかったような気がする。
この国では、ジャーナリストや物書きがやたらと持て囃される。知的な仕事だと思われているらしい。通訳とか翻訳もそんな感じ。しかし、工場で私みたいに下手な通訳が生産現場の人たちより偉そうにしていたら、その工場の未来はないと思う。国もやっぱりそうじゃないだろうか。

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