メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

アヴィセンナ・ウムット病院

昨年の7月に“食生活の改善”を決意して、その後8月には、血圧計も購入した。
血圧を計り始めると、“食生活の改善”が功を奏したのか、当初145辺りを推移していた最高値が、1ヵ月ぐらい後には、一時135辺りまで下がっていた。
血圧計を買う前は、時々薬局などで計ってもらって、大概、150ぐらいだったから、かなり良くなったと安心した。
ところが、11月の中頃から、また上がり始めて、140~150が出るようになり、年明けの10日だったか久しぶりに計ってみたら、160に達していて驚いた。
雪が降ったりして寒くなった所為かもしれないと思ったけれど、その後も160前後で推移し、最高168まで上がったりしたので、一度病院で診てもらうことにした。
私は日本でも病院には滅多に行かなかった。気管支炎などで抗生物質を処方してもらう必要があった時ぐらいだろう。トルコに来てからは、抗生物質も処方箋なしに買えたので、ますます行かなくなった。
その為、何処の病院に行こうか迷ってしまった。少し記憶があるのは、クズルック村の工場にいた2001年頃、出向者の部長のお供で出かけた市内カルタル区の病院。あれは、工場の総務課から薦められた病院で、確かに良い印象が残っているけれど、名前すら思い出せなかった。
しかし、私が車を運転してお連れしたから、だいたいどの辺かは覚えていた。自分で探しながら行った場所はなかなか忘れない。そこで、グーグルアースを使って調べたら、直ぐに判明した。“Avicenna umut hastanesi(アヴィセンナ・ウムット病院)”
アヴィセンナことイブン・スィーナーは、歴史上有名なイスラムの医学者で、その名を冠しているくらいだから、この病院では、2001年当時もイスラム的な傾向が感じられ、看護婦さんや事務員の中に、スカーフをしている人がかなりいた。
今回、出かけてみたら、やはりスカーフの看護婦さんらがいたけれど、12年前と比べて極端に増えたような印象はなかった。
まず1月16日に行って、やはり167でかなり高いが、原因になる特定の疾病もないと診断され、降圧剤を処方してもらい、血圧の記録を取りながら25日したらまた来るように言われた。
降圧剤を飲み始めると、最初の2~3日、とても良く眠れた。その後も朝早く夜明け前に目が覚めてしまうことはなくなった。10日ほどで平常値の120まで下がった。それから、さらに下がり続け、3週間目には100を下回る時もあり、立ちくらみしたりして、ちょっと薬が効き過ぎているんじゃないかと思った。
血圧計が壊れて、高い数値が出ないのかもしれないと疑い、試しに腕立て50回やった直後に計ってみたら、147まで上がっていた。しかし、160とか出ていた頃も同様に腕立てとか定期的にやっていた。その時はどのくらいまで上がっていたんだろう?
昨日、再診に行ったら、降圧剤をもっと弱いものに変えられた。ストレス等で血圧が一時的に上がることもあるけれど、このまま“食生活の改善”を続ければ、そのうち降圧剤は服用しなくても済むようになるかもしれないと励まされた。

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