メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

生ビール樽の運搬

年明けにカドゥキョイで見た生ビール樽の運搬風景。
横丁にはトラックが入れないので、坂の上の通りで樽を下ろすと、後は並べて坂を転がして行く。かなり急な坂だから、ちょっと油断したら、樽が一斉に坂を転げ落ちて、えらいことになる。業者の人は真剣な表情だった。
この並びの飲み屋は、何処も安くて小さな店ばかりだから、多分、これで数軒分じゃないかと思う。右の店に二つ、左の店に三つといった具合で届けて行くのだろう。夏になったら、量が多くなって大変かもしれない。
トルコの生ビールは、日本と少しイメージが違うようだ。“美味い”というより、安いから飲んでいる人が殆どじゃないだろうか? 店が装いを改めて高級になると、生樽を置かなくなったりする。
店の人に訊いたら、やはり生ビールのイメージは、まず“安さ”であるという。だから、ビールを安くたくさん飲みたいお客が来る所なら、店としても利潤が大きい生樽を置くけれど、そうじゃなければ、場所を食うし管理が面倒なので、生樽を置きたがらないそうだ。
その所為か、どの店も生ビールを注ぐ時、泡をたてないようにして、ぎりぎりまで入れようとする。泡が多いと文句を言うお客もいるらしい。何か間違っているような気がする。 

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