メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

運行中止

昨日、午後から急に用事が出来て、ヨーロッパ側に渡った。かなり雪が降っているから、どうかと思いつつ第2海峡大橋を渡る122B番のバスに乗ったら、意外に快調で、1時間10分ぐらいしか掛からなかった。
それで帰りも、この122B番バスにしようと、始発から乗るつもりで、メジディエキョイのバス・ターミナルに出た。6時20分前、これなら6時10分前発のバスに乗れる。
この時間だと、退勤の人たちで、バス停は長蛇の列になっているはずだが、122B番の乗り場には、4~5人が待っているだけだった。
隣は、やはり第2海峡大橋を渡ってアジア側のテペユストに行くバスの乗り場で、あちらは長蛇の列。『あっちは大変だなあ。後ろの方の人たちは座れないぞ』なんてほくそ笑みながら、写真を撮ったりして、この時までは相当余裕があった。
ところが、テペユスト行きのバスが到着し、長蛇の列がバスに乗り込み始めると、交通局の職員がこちらに来て、「皆さん、122B番は運行を取り止めているので、テペユスト経由で行ってください」などと言うのである。
道理で待っている人が少なかった。『そんなバカな!』と叫びたくなった。でも、私は直ぐにテペユスト行きの列に加わったけれど、諦めきれずに、職員を問質している人もいた。
「待っていれば、バスは来るんでしょ?」
「運行中止ですから、バスは来ません」
「本当? 遅れているだけじゃないの?」
「それなら、朝まで待っていて下さい。バスは来ませんから」
これで、その中年男性も諦めたのか、私の後ろに並んだが、「テペユストからどうやって行くんだ? ミニバスでも乗り継いで行けと言うのか?」とまだぼやいていた。
しかし、テペユスト経由で何とかなると安易に考えていた私も間が抜けていた。いくらイエニドアンが僻地とは言え、このぐらいの雪で道路が閉鎖されてしまうはずがない。運行中止の理由は、海峡大橋だったのだろう。
テペユスト行きのバスは、バスターミナルを出て直ぐ渋滞に嵌ってしまった。見ると、海峡大橋に向かう通りは、高架道路の方もびっしり埋まっていて、殆ど動いている様子もない。
私は5分で諦め、バスを降りると地下鉄の駅に向かい、地下鉄を2路線乗り継いでカバタシュの船着場に出た。ここからアジア側のウスキュダルに渡り、スルタンベイリ行きのバスでサルガーズィへ、そこでバスを乗り換えればイエニドアンまで行く。
この選択は正解だった。乗り継ぎは全て順調に行き、8時半には我が家に着いていた。テペユストを経由していたら、大変なことになっていたと思う。

f:id:makoton1960:20191021223025j:plain

f:id:makoton1960:20191021223042j:plain

f:id:makoton1960:20191021223058j:plain