メルハバ通信

兵庫県高砂市在住。2017年4月まで20年間トルコに滞在。

アンタキア郊外

昨日は、教会を訪れた後、アフメットさんの同僚の車で、市の郊外にある教員組合の保養施設へ出かけて、昼食を食べ、周囲を散策しました。

食卓を囲んだ6人は、私も含めてなかなか多彩な顔ぶれで、記念写真を撮ってくれた施設の管理者は、「いろいろいるねえ。日本人にクルド人、アラブにルム、トルコ人もいる」なんて面白がっていたけれど、どうやらアフメットさんはここでもルムで通っているようです。

クルド人は、東部のエルズルム県から赴任してきたビナリさん、アラブは地元ハタイ県のエクレムさんで、トルコ人のムスタファさん夫婦はメルシン県のシリフケ出身と言ってました。しかし、トルコ人もそのエスニック・ルーツは様々だろうから、こういう分け方にどのくらい意味があるのか解りません。

この人たちは、宗派も様々で、クルドのビナリさんはアレヴィー派、エクレムさんはアラブに多いスンニーのシャーフィー派、ムスタファさん夫婦はトルコで一般的なスンニーのハナフィー派でしょう。後で、アフメットさんはどうなのか確認しようとしたら、「そんなの知らないよ。宗派なんてどうだって良いじゃないか。シャーフィー派なんて言ってるが、エクレムも酒は飲んでいるぜ」と笑っていました。

ビナリという名は、現運輸相のビナリ・ユルドゥルム氏ぐらいしか見たことがなかったので、「珍しい名前じゃないですか?」と訊いたら、「そうですねえ。ビナリ・ユルドゥルムが有名になってから、ビナリと言っただけで、姓をユルドゥルムと書かれてしまうくらいだから、確かに珍しいんでしょう」とビナリさんが答えたけれど、この問答を聞いていたエクレムさんは、「ビナリ(Binali)というのは、Bin-Ali、アラビア語で“アリの息子”という意味ですよ」と横から教えてくれました。

エクレムさんは、アラビア語の読み書きも出来て、シリアのアレッポに良く親戚を訪ねて行くそうです。「ハタイのアラブは、皆、シリアに親戚がいますよ。ダマスカスの大学に留学する例も増えました。入学が容易な向こうの医学部を出て、トルコで医者になることも可能ですから」と明らかにしていました。

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